求人応募率向上コラム

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 2025.05.22

求人ボックスとは?【派遣会社の採用担当者向け】特徴・掲載方法・料金・活用メリットを徹底解説

求人ボックスとは

派遣会社の採用担当者様は、日々多くの求人案件を扱い、スピーディーかつコスト効率良く適切な人材を見つける必要があります。「もっと効率的に応募を集めたい」「多様な求人情報を管理する手間を減らしたい」「採用コストを最適化したい」とお考えではないでしょうか?

本記事では、そんな貴社のお悩みを解決する可能性を秘めた求人検索エンジン、「求人ボックスとは」どんなサービスなのかを徹底的に解説します。

株式会社カカクコムが運営する求人ボックス特徴から、具体的な掲載方法、気になる料金メリット・デメリット、そして派遣会社での効果的な活用術まで、採用担当者様が知りたい情報を網羅しています。求人ボックスが貴社の採用活動にどう役立つか、効率的な求人掲載採用コスト削減に繋がるヒントがきっと見つかります。ぜひ最後までご覧ください。

求人ボックスとは?

求人ボックス

まずは、求人ボックスというサービスがどのようなものか、その概要と規模感を確認しましょう。

求人ボックスの概要と運営会社

求人ボックスは、価格比較サイト「価格.com」やグルメレビューサイト「食べログ」などを運営する、東証プライム上場の株式会社カカクコムが提供する求人検索エンジンです。2015年にサービスを開始し、日本国内の求人市場に特化したサービスとして成長してきました。

求人検索エンジンとは、インターネット上にある様々な求人情報を自動的に集約(クローリング)し、まとめて検索・閲覧できるようにした仕組みのことです。求職者は、複数のサイトを見に行くことなく、求人ボックスだけで効率的に仕事を探すことができます。

月間利用者数と求人掲載数

求人ボックスの月間利用者数は1000万人を超えると言われており、掲載されている求人数も2000万件以上にのぼります。この圧倒的な規模感が、求人ボックスの最大の強みの一つです。

派遣会社の採用担当者様にとって、この規模は非常に重要です。多くの求職者が利用しているということは、貴社が掲載する多様な派遣求人に対し、幅広い層の人材からの応募獲得が期待できるポテンシャルがあることを意味します。

なぜ多くの企業・求職者に選ばれている?

求人ボックスが多くのユーザーに支持される理由は、その「集約力」と「使いやすさ」にあります。

求職者からすれば、様々なサイトに掲載されている求人を求人ボックスの検索窓一つで探せるため、希望条件に合う仕事を見つけやすいというメリットがあります。

一方、企業、特に多数の求人案件を持つ派遣会社にとっては、無料から求人掲載ができ、多くの求職者と効率的に接点を持てる点が大きな魅力です。掲載にかかる手間や採用コストを抑えつつ、幅広い層にアプローチできる点が評価されています。

求人ボックスの主な特徴【派遣会社が注目すべき点】

求人ボックスを貴社(派遣会社)の採用活動に活用する上で、ぜひ注目していただきたい主な特徴をご紹介します。

無料で始められる「採用ボード」と「クローリング」掲載

求人ボックスには、基本的に無料求人掲載を始められる方法が2つあります。これは、特に多くの案件を扱う派遣会社にとって、採用コストを抑える上で非常に重要なポイントです。

  1. 採用ボードからの直接投稿: 求人ボックスの管理画面から、貴社が直接求人票を作成し、投稿する方法です。急な募集や特定の案件をすぐに掲載したい場合に便利で、原稿の編集や更新も管理画面で簡単に行えます。
  2. クローリング掲載: 貴社(派遣会社)の自社採用サイトや、既に提携している求人媒体に掲載されている求人情報を、求人ボックスが自動的に読み込み(クローリング)、求人ボックス上に表示させる仕組みです。大量の求人案件を持つ派遣会社にとって、一つ一つ手で入力する手間が省けるため、掲載工数を大幅に削減できる強力なメリットです。日々更新される派遣の仕事情報などが自動で連携されるため、常に最新情報を保ちやすくなります。

どちらの方法も基本的な掲載費用は無料です。

費用対効果が高いクリック課金型広告

求人ボックスでは、無料掲載に加えて、求人の露出を高めるための有料オプションとしてリスティング広告(いわゆるスポンサー求人)が用意されています。この広告はクリック課金型を採用しています。

クリック課金型とは、掲載自体には費用がかからず、求職者が貴社の求人情報をクリックして閲覧した場合にのみ費用が発生する仕組みです。1クリックあたりの単価は貴社で自由に設定(25円から)でき、予算に応じて柔軟に調整が可能です。

派遣会社での活用例としては、「どうしても早期に充足したい派遣求人だけ広告費をかける」「エリアや職種ごとに予算を柔軟に調整する」といった運用が可能です。これにより、無駄な費用を抑えながら、採用コストをコントロールしつつ必要な応募獲得を狙えます。

日本人向けの使いやすい検索画面と多様な検索条件

求人ボックスの検索画面は、日本のユーザーにとって直感的で使いやすい設計になっています。キーワード検索はもちろん、「勤務地」「給与」「雇用形態(派遣、正社員など)」「こだわり条件(未経験歓迎、土日休みなど)」といった多様な条件で細かく絞り込みが可能です。

派遣会社にとってのメリットは、求職者が「派遣」「週3日」「〇〇駅 製造」など、具体的な条件で検索する際に、貴社の求める人材像に近い求職者貴社の派遣求人を見つけてもらいやすい点です。これにより、応募者とのミスマッチを減らし、より効率的な採用に繋げることが期待できます。

あらゆる雇用形態に対応(派遣求人にも強い)

求人ボックスには、正社員、アルバイト、パート、契約社員といった一般的な雇用形態に加え、派遣社員、紹介予定派遣、業務委託など、非常に多様な求人情報が集まっています。

これは、派遣求人を探している求職者が多く利用していることを意味しており、多様な雇用ニーズに対応する派遣会社である貴社の主要な募集ニーズに合致するプラットフォームであると言えます。

求人ボックスでの掲載方法【派遣会社の実務に即して解説】

求人ボックスに貴社の求人情報を掲載するには、主に3つの方法があります。貴社(派遣会社)の運用体制や募集状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

  1. 採用ボードからの直接投稿(スポット・急募案件向け)

    • 方法: 求人ボックスの管理画面にログインし、フォーマットに従って求人票を直接作成・入力・公開します。
    • メリット: 無料で始められる最もシンプルな方法です。求人の内容を細かく設定でき、公開・非公開、編集も管理画面で容易に行えます。
    • 派遣会社での利用シーン: 「急に欠員が出た単発・短期の派遣求人」「特定のスキルが必須で、原稿を細かく調整して応募を待ちたい難易度の高い派遣求人」など、特定の案件にすぐに対応したい場合に有効です。
  2. クローリングによる自動掲載(大量・継続案件向け)

    • 方法: 求人ボックスが貴社(派遣会社)の自社採用サイトや利用中の求人媒体の求人情報を自動的に読み込み、求人ボックス上に表示します。
    • メリット: 大量の求人案件を持つ派遣会社にとって、一つ一つ手で入力する手間が省け、掲載工数を大幅に削減できます。自社サイトの情報が更新されれば、求人ボックス側も自動的に情報が反映されるため、常に最新情報を保ちやすくなります。
    • 注意点: 正しくクローリングされるためには、貴社の自社採用サイト(または求人掲載ページ)の構造や情報の記述形式が、求人ボックスが読み込みやすいように整備されている必要があります。例えば、求人情報が構造化されている(例: Schema.org/JobPosting)などが望ましいです。「求人情報が誰にでも分かりやすい形式で整理されていること」が重要だとお考えください。
  3. リスティング広告による有料掲載(応募数強化向け)

    • 方法: 採用ボードまたはクローリングで掲載された求人に対し、クリック単価を設定して広告出稿を行います。
    • メリット: 設定した単価に応じて検索結果の上位に表示されやすくなり、求職者の目に触れる機会が圧倒的に増え、応募数増加に直結します。予算に応じて出稿量を調整できます。
    • 派遣会社での利用シーン: 「どうしても早期に充足したい派遣求人がある」「競合が多いエリアや職種の派遣案件で他の求人に埋もれたくない」場合に、集中的に応募獲得を狙いたい場合に有効です。

貴社(派遣会社)の状況に合わせて、最適な掲載方法を決める必要があります。

求人ボックスの料金体系【気になる費用を解説】

求人ボックスは、採用コスト削減を目指す派遣会社にとって非常に魅力的な料金体系を持っています。基本的な部分は無料で始められ、必要に応じて有料オプションを活用する仕組みです。

基本は無料掲載(採用コストゼロで始められる)

前述の通り、採用ボードからの直接投稿、または貴社サイトからのクローリングによる求人掲載は、基本的に費用がかかりません

これは、特に常に多数の派遣案件を抱えている派遣会社にとって、初期費用や月額の掲載費用を気にすることなく、膨大な数の求人情報をインターネット上に公開できるという点で、従来の求人媒体と比較して大きなメリットです。採用コストをゼロに抑えて、多くの求職者への露出を図ることが可能です。

有料オプション(リスティング広告)の仕組み

無料掲載でも応募は期待できますが、さらに多くの応募を獲得したい場合や、特定の求人を優先的に表示させたい場合は、リスティング広告(有料オプション)を利用します。

料金発生の仕組みは「クリック課金型」です。貴社の求人情報が求職者によってクリックされ、詳細ページが表示された場合にのみ費用が発生します。求人ボックス上で求人が表示されただけでは費用はかかりません。

1クリックあたりの単価は、貴社で25円から自由に設定できます。同じ職種やエリアで他の企業が多く広告を出稿している場合、単価を高く設定するほど上位表示されやすくなる傾向があります。

成果報酬型ではない点を理解する

重要な点として、求人ボックスのリスティング広告は「成果報酬型」(採用が決まったら費用が発生)ではなく、「クリック課金型」であるということを理解しておく必要があります。

つまり、クリックが発生しても、必ずしも応募や採用に繋がるとは限りません。クリック数に応じて費用が発生するため、求人原稿の内容やターゲット設定が非常に重要になります。無駄なクリックを減らし、応募や採用に繋がりやすいクリックを増やすための運用が求められます。

派遣会社の運用例と費用感

求人ボックスの費用は、設定するクリック単価とクリックされる回数によって変動します。派遣会社での運用例としては以下のようになります。

  • 例1(低コスト運用): 主要な派遣案件は自社サイトからのクローリングで無料掲載をメインとし、ごく一部の急募案件や、競争率が比較的低い案件に最低限のクリック単価(例: 25円~50円)で広告を出す。月額数万円~の費用で運用。
  • 例2(応募強化運用): 特定のエリアや、人手不足が深刻な職種(例: 〇〇エリアの製造派遣、介護派遣など)の派遣求人に注力するため、関連キーワードへの入札単価をやや高めに設定(例: 100円~300円)し、集中的に広告を配信する。月額数十万円~の費用をかけて、目標の応募数をスピーディーに確保。

具体的な費用シミュレーションは、募集する派遣求人の種類やエリア、競合状況、貴社が設定する単価と予算によって大きく異なります。まずは低めの単価設定で試してみて、応募状況を見ながら調整していくのがリスクを抑えた始め方です。費用の上限設定も活用し、予算内で運用することが可能です。

求人ボックスを利用するメリット【派遣会社にどう役立つ?】

求人ボックスは、多数の派遣求人案件を扱い、日々採用活動を行っている貴社(派遣会社)にとって、様々なメリットをもたらす可能性があります。

大量の派遣求人を効率的に掲載・管理できる

派遣会社の最大の課題の一つは、常に多数発生する求人案件をいかに効率的に管理・掲載するかです。求人ボックスクローリング機能を活用すれば、貴社の自社採用サイトに掲載されている膨大な数の派遣求人を、求人ボックスに自動で連携させることができます。これにより、求人媒体ごとに手入力する手間が大幅に削減され、掲載工数を大幅に削減できます。採用担当者様は、求人掲載作業にかける時間を減らし、候補者対応など他の重要な業務に集中できるようになります。

無料掲載で採用コストを大幅に削減

多くの派遣求人を掲載する必要がある貴社にとって、求人媒体にかかるコストは大きな負担となり得ます。求人ボックス無料掲載(採用ボードまたはクローリング)を最大限に活用することで、従来の求人媒体にかかっていた掲載費用を大幅に削減できる可能性があります。特定の急募案件など、応募を強化したい派遣求人に絞って有料広告を活用すれば、必要な部分にだけ費用をかけることができ、結果的に採用コスト全体を最適化に繋げることができます。

幅広い層の求職者(派遣希望者含む)にリーチできる

月間1000万人を超えるユーザーが利用している求人ボックスには、様々な年代、地域、スキルレベルの求職者が集まっています。また、多様な雇用形態に対応していることから、「派遣」という働き方を希望している求職者も多く利用しています。これにより、貴社(派遣会社)が募集する多様な派遣求人に対し、幅広い層の求職者からの応募が期待でき、より多くの母集団形成に繋がります。

クリック課金で費用対効果の高い集客が可能

有料広告のクリック課金は、費用が発生するタイミングが明確であり、費用対効果を測定しやすい仕組みです。派遣会社の場合、応募が欲しい特定の派遣求人や、採用ターゲット層が多く検索するキーワードに絞って広告費を投下することで、無駄なクリックを減らし、効率的に応募を獲得することが可能です。予算の上限設定も可能なため、計画的に採用コストを管理しながら運用できます。

日本人向けの検索機能で求める人材を見つけやすい

求人ボックスのUIは日本のユーザー向けに最適化されており、求職者は希望条件を細かく設定して検索できます。これは、貴社(派遣会社)が求める具体的な条件(エリア、職種、時給、スキル、働き方など)に合う求職者に、貴社の派遣求人を見つけてもらいやすいことを意味します。結果として、貴社のニーズにマッチした候補者からの応募が増え、採用ミスマッチを減らすことにも繋がります。

求人ボックスを利用するデメリットと対策【知っておくべき注意点】

求人ボックスは多くのメリットがありますが、利用する上で把握しておくべき注意点も存在します。特に派遣会社の運用に即したデメリットと、その対策を解説します。

運用にある程度の工数がかかる場合がある

デメリット: 特に有料広告を積極的に利用する場合、設定したクリック単価や配信キーワードの状況、応募の状況などを定期的にチェックし、調整する運用管理の工数が発生します。多数の派遣案件に対して個別に設定や効果測定を行う場合は、それなりの負担がかかる可能性があります。

対策: 社内で担当者を明確にする、日々の運用データを自動で収集・分析できる仕組みを導入する、もしくは運用代行サービスやコンサルタントの活用を検討するなど、運用体制を整えることが重要です。

クローリング掲載には自社サイトの整備が必要

デメリット: クローリングによる自動掲載は非常に効率的ですが、貴社(派遣会社)の自社採用サイトの構造や、求人情報の記述形式が求人ボックスの読み込み基準を満たしていない場合、正しく求人が掲載されなかったり、情報がうまく反映されないリスクがあります。古い情報が表示され続けると、求職者からの信頼を損なう可能性もあります。

対策: 自社サイトのWeb担当者と連携し、求人情報の構造化マークアップ(Schema.orgなど)を導入するなど、求人ボックスが情報を正確に読み込めるようにサイト構造を整備することが推奨されます。定期的に求人ボックス上での表示が最新かつ正確か確認する体制を作りましょう。自社サイトの整備が難しい場合は、採用ボードでの直接投稿をメインにするという選択肢もあります。

無料掲載枠では競合が多い可能性がある

デメリット: 求人ボックスには多くの求人が掲載されているため、特に人気のエリアや職種(例: 大都市圏のオフィスワーク派遣、軽作業派遣など)では、無料掲載だけでは他の多くの求人に埋もれてしまい、求職者に見つけてもらいにくい可能性があります。

対策: 必須ではない派遣求人や、比較的応募が集まりやすい派遣案件は無料掲載をメインとし、どうしても早期に充足したい派遣求人や、競合が多いエリア・職種の派遣案件には有料広告を組み合わせるなどの戦略的な使い分けが必要です。また、有料広告を使わない場合でも、求人原稿のタイトルや内容を魅力的に工夫することで、クリック率や応募率を高める努力が重要になります。

こちらで詳しく解説しています。
【採用担当者向け】求人ボックスのデメリットを解説!効果が出ない、手間がかかる…課題と解決策

求人ボックスの活用事例

ここでは、求人ボックス派遣会社が活用し、成果を上げた具体的な事例を想定してご紹介します。

事例1:大量募集の派遣案件を効率的に充足

ある派遣会社A社では、特定の工場で短期的に数百名規模の派遣スタッフが必要になりました。従来の媒体だけでは応募数が不足していたため、求人ボックスの活用を決定。既に自社サイトに掲載していた大量の募集情報を求人ボックスクローリング掲載。さらに、急募であったため、該当するエリアと職種のキーワードでクリック単価をやや高めに設定した有料広告を短期集中で実施しました。その結果、求人ボックス経由で目標の応募数をスピーディーに達成し、採用コストも想定していた予算内に収めることができました。クローリングのおかげで、大量の求人情報を手で入力する手間も省け、管理工数も抑えられました。

事例2:ニッチなスキルを持つ派遣スタッフを獲得

専門性の高いITエンジニアや医療系の派遣求人を主に扱うB社。特定の分野の経験者や資格保持者といった、ニッチなスキルを持つ人材獲得に苦労していました。求人ボックスの多様な検索条件と、キーワード設定の自由度が高い点に注目し、必要なスキル名や関連資格名をタイトルや本文に含めた求人原稿を丁寧に作成。さらに、関連性の高いキーワードでの有料広告を組み合わせることで、他の媒体ではなかなか見つけられなかった経験者からの応募を効率的に獲得できるようになりました。求人ボックスのユーザー層の幅広さが、専門的な人材とのマッチングに繋がった成功事例です。

事例3:採用コスト削減と管理工数の最適化

複数の拠点で常に数十件~百件以上の派遣案件を常時募集しているC社。これまで複数の有料求人媒体に掲載しており、掲載費用と管理工数が大きな負担でした。求人ボックスクローリング機能を知り、まず自社サイトの求人情報を求人ボックス無料掲載することから開始。多くの定常案件の掲載を無料掲載に切り替えることで、年間採用コストを大幅に削減しました。急募や応募が集まりにくい一部の派遣案件に絞って有料広告を使う運用に切り替えたことで、必要な応募数を確保しつつ、全体の採用コストと管理工数の最適化を実現しました。

スタンバイ・Indeedなど他の求人検索エンジンとの比較

求人ボックスと同様に、インターネット上の求人情報を集約するアグリゲート型の求人検索エンジンとしては、スタンバイ(ヤフー株式会社運営)やIndeed(リクルートホールディングス傘下)が有名です。これらのサービスと求人ボックスを、派遣会社が比較検討する際のポイントを解説します。

  • 求人ボックス: 国内市場に強く、日本人ユーザー向けのUI/検索機能が洗練されています。派遣社員を含む多様な雇用形態に対応しており、特に国内の幅広い層多様な派遣求人への効率的なアプローチ、コスト削減を重視する場合に適しています。
  • Indeed: 世界最大級の求人検索エンジンであり、グローバルな求人・ユーザー層が特徴です。海外からの求職者にもリーチしやすい可能性があります。幅広い層にアプローチできる反面、国内案件では求人ボックスの方が日本人向けの細やかな検索ニーズに対応しているケースもあります。
  • スタンバイ: ヤフー株式会社が運営に関わっており、Yahoo!関連サービスとの連携による集客力に強みがあります。ユーザー層や機能には求人ボックスと類似点も多いです。

派遣会社がどのサービスを選ぶか、あるいは併用するかは、募集したい派遣求人の種類、ターゲットとする求職者層、主な活動エリア、かけられる採用コストなどによって異なります。

貴社(派遣会社)が募集したい派遣求人の特性や、ターゲットとするエリアでの競争状況、そして各エンジンの広告単価の傾向などを考慮しながら、どのエンジンがより費用対効果が高く、効率的に応募獲得に繋がるか、試しながら見極めることが重要です。例えば、国内の幅広い層にリーチしつつコストを抑えたいなら求人ボックス、特定のニッチな層や海外からの人材も視野に入れるならIndeed、Yahoo!ユーザーへの露出を重視するならスタンバイ、といった検討が可能です。複数のサービスを併用することで、より広範囲へのリーチを期待することもできます。

求人ボックスで成果を最大化するポイント【派遣会社の運用術】

せっかく求人ボックスを利用するなら、最大限の成果を出したいですよね。派遣会社求人ボックス運用で応募獲得採用コスト削減を実現するための具体的なポイントをご紹介します。

求人原稿の最適化(特に派遣求人タイトル・内容)

求職者が最初に目にするタイトルは非常に重要です。多くの求人情報の中で、貴社の派遣求人がクリックされるかどうかはタイトルにかかっています。

  • 魅力的なタイトルづけ: 求職者が「自分に関係があるかも」と思えるように、仕事内容、エリア、給与、そして派遣であること、未経験OKなどの分かりやすい情報を盛り込みましょう。例:「時給1,500円!未経験歓迎の簡単軽作業【〇〇市/派遣】」「【正社員登用実績あり】〇〇駅チカの事務派遣」など、具体的に記載します。
  • 本文の充実: 仕事内容だけでなく、派遣先企業の特徴や職場の雰囲気、一緒に働く人、福利厚生、担当者のサポート体制など、派遣ならではの魅力を具体的に記述することが応募に繋がります。箇条書きなどを活用して情報を整理し、読みやすくすることも大切です。
  • キーワードを自然に盛り込む: 求職者が検索で使いそうなキーワード(例:「〇〇エリア」「派遣」「ピッキング」「フォークリフト」「週払い」「寮付き」など)をタイトルや本文に自然に含めることで、検索からの流入を増やすことができます。

クリック単価と配信キーワードの戦略的な設定

有料広告(リスティング広告)を利用する場合、クリック単価と配信キーワードの設定が、応募数採用コストに大きく影響します。

  • クリック単価の見直し: 募集を急ぐ派遣求人や、競合が多いエリア・職種では、単価をある程度高めに設定しないと上位表示されにくい傾向があります。逆に、応募が集まりやすい派遣求人や、競合が少ない場合は、単価を抑えても十分な露出が得られることもあります。日々のクリック単価の相場や、貴社の目標応募単価を見ながら、柔軟に単価を調整しましょう。
  • 配信キーワード設定: 貴社が募集したい派遣求人を探している求職者がどのようなキーワードで検索するかを想定し、具体的かつ関連性の高いキーワードを設定することが重要です。「地域名+職種名+派遣」(例:「新宿 事務 派遣」)のような、具体的なキーワードで配信することで、意欲の高い求職者からのクリックを増やし、無駄なクリックを減らすことができます。

定期的な効果測定と改善(PDCAサイクル)

求人ボックスの運用は一度設定すれば終わりではなく、継続的な改善が重要です。

  • データの確認: 管理画面から、求人ごとの表示回数、クリック数、クリック率(CTR)、応募数、応募単価、費用などを定期的にチェックします。
  • 分析と改善: これらのデータを分析し、「どの派遣求人のCTRが高いか」「どのキーワードからの応募が多いか」「応募単価が高すぎないか」などを評価します。その結果に基づき、求人原稿のタイトルや内容の修正、クリック単価の調整、配信キーワードの見直しといった改善策を実行します。
  • PDCAサイクル: この「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)」のサイクルを継続的に回すことが、求人ボックスの効果を長期にわたって最大化し、効率的な採用活動採用コストの最適化に繋がる秘訣です。

クローリング情報の正確性維持

クローリング掲載を利用している場合、貴社(派遣会社)の自社採用サイトに掲載されている求人情報が常に最新かつ正確であるように管理することが非常に重要です。古い情報や誤った情報が求人ボックスに掲載されてしまうと、求職者に混乱を招き、応募の機会損失や企業の信頼低下に繋がる可能性があります。

まとめ:求人ボックスは派遣会社の採用にどう貢献できるか

本記事では、「求人ボックスとは」何か、そして特に派遣会社の採用担当者様にとっての特徴掲載方法料金メリット・デメリット、活用術を解説しました。

求人ボックスは、株式会社カカクコムが運営する日本国内に特化した求人検索エンジンです。月間1000万人を超える利用者数と2000万件以上の求人掲載数を誇り、幅広いユーザーと求人案件を取り扱っています。

特に派遣会社にとっては、以下の点が求人ボックスを導入する大きなメリットとなります。

  • 集客力: 圧倒的な利用者数により、多様な求職者、特に派遣希望者にリーチしやすい。
  • 効率的な管理とコスト削減: クローリング機能による多数の案件管理効率化と、無料掲載による採用コストの大幅削減
  • 柔軟な予算管理: クリック課金型広告により、必要な派遣求人に応募強化の予算を集中させつつ、全体の採用コストをコントロール可能。
  • ターゲティング精度: 日本人向けUIと詳細検索により、貴社の求める派遣求人に合う求職者に見つけてもらいやすい。
  • 多様な雇用形態対応: 派遣社員を含む様々な働き方を探すユーザーが集まっている。

もちろん、運用にある程度の工数がかかる点や、クローリング掲載には自社サイトの整備が必要な点などの注意点もありますが、これらは適切な対策でカバー可能です。

求人ボックスは、多数の派遣求人案件を効率的に管理・掲載し、コストを抑えつつスピーディーに人材を確保したいと考えている貴社(派遣会社)にとって、非常に有効な採用プラットフォームとなり得ます。

無料で求人掲載を始められるため、まずは貴社の派遣求人を掲載してみてはいかがでしょうか。本記事でご紹介した特徴活用術が、貴社の採用戦略を成功させる一助となれば幸いです。

 

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