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 2024.10.14

中東情勢に対する考察

今イスラエルとその周辺諸国をめぐる中東情勢が危機を迎えています。

イスラエルとその周辺諸国の争いに関しては一見宗教問題のように思われますがそのようなことはなく領土問題でしかありません。

そもそもイスラエルの宗教であるユダヤ教とアラブ諸国の宗教であるイスラム教では争う理由が全くありません。

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は兄弟のような宗教で日本だと曹洞宗と浄土真宗の違いのようなものと考えるとわかりやすいです。

曹洞宗と浄土真宗の違いは仏陀の言葉の解釈の違いと考えられますが同じようにキリスト教、ユダヤ教、イスラム教では神と呼ばれる架空の生物?概念?の解釈の違いと考えられます。

解釈の違いでしかないため曹洞宗と浄土真宗が争いを起こさないようにキリスト教、ユダヤ教、イスラム教もそれ自体で争いを起こす理由は全くありません。

ところでイスラム教は戒律の厳しい宗教として知られています。

戒律を厳しくする理由はひとえに悟りとか解脱といった精神的な開放を得るためにあります。

目的としているとはいえ悟りとか解脱といったところへの一般の人間の到達は極めて難しいこととなります。

具体的には戒律で求められる断食や滝行といった行いによって精神的、肉体的に追い込まれると脳内麻薬が発生し、神の啓示と思われるような幻覚が現れることがあります。

ところが厳しい戒律はその幻覚を見ることが目的ではなくその幻覚を受け流すことができる精神を得ることが目的となっており、受け流すために幻覚を敢えて見るといったことを行うがために戒律が存在します。

こんなことを万人ができるわけもなく戒律が厳しい宗教は戒律を守ること自体が目的と化しており、一般の人達にとっては何のために行っているのか最早わかっていないというのが現状となっています。

これを踏まえてイスラエルとアラブ諸国のこれまでを考察してみます。

いまでは軍事大国となっているイスラエルですが建国当時は非常に小さな領土しか持たず弱小国に過ぎませんでした。

そこで周辺諸国と対抗するため合理的な組織づくりを目指し、軍の指導者としてユダヤ教の棄教者を据えました。

「合理的に考えて神は存在しない」

ユダヤ教も比較的戒律の厳しい宗教として知られていますがそういった環境に育っている人間がこういった考えを持ち、棄教するということは既成概念にとらわれない発想で改革を行うことができる可能性が高い人材といえます。

実際改革はうまくいき非常に強力な軍ができあがることになります。

対してアラブ諸国ですがイスラム教は棄教に対してあまり寛容ではなく、イスラム教の棄教者が組織の重要な地位につくことはあまり考えられません。

また女性が職につくこともあまりないため有能な人材が組織の重要な地位につく確率を自ら捨てている状態となっています。

この差は大きく過去の中東戦争ではいずれもイスラエルがアラブ諸国を圧倒し、領土の拡大、強国化につながっていきました。

宗教の差が国力の差につながるという典型的な例といえそうです。

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