2021.09.06
グレートファイアウォールとの闘い
弊社では10年以上にわたって海外に拠点を持つ会社様のネットワーク支援(主に中国)を行ってきました。
今回はこれについての紹介記事です。
海外拠点と日本をネットワーク接続する場合主に利用されるのがインターネットVPNか専用線接続かと思います。
このうち海外との専用線に関しては月額費用が非常に高額となり、費用対効果に見合わない場合が多いかと思います。
そこでインターネットVPNを利用して海外拠点と結ぶわけですが、相手が中国の場合一筋縄ではいきません。
中国は海外との通信をグレートファイアウォールという仕組みを用いて大幅に制限しており通常の接続ではGoogleやDropBOX、Lineといった日本では普通に使用しているサービスは利用できません。
また中国には主に3社のプロバイダが存在するのですがいづれも中国政府の圧力を受けており、海外向けのトラフィックを大幅に制限しています。
ですのでインターネットVPNでの通信も非常に遅く時間帯や時期によっては使い物にならないといったことになります。
また制限の範囲もどんどん広がっており、これまで使用できたサービスがある日突然使えなくなるといったことが頻繁におこります。
弊社でもサポートしていく中でSSL-VPNが突然接続できなくなった、DropBOXが使えなくなったといった事象に遭遇しています。
数年前にSBクラウドでこれを大幅に改善するプロダクトが登場しました。
これはCENというサービスで中国側のデータセンターと東京のデータセンターとの間を専用線で接続するものでこれまでの専用線とは違い破格の値段(1Mあたり月額15,180円)となっています。
1昨年これを利用したネットワークを組みましたが遅延もなく非常に快適な通信環境となっています。
以下の記事が弊社がサポートを行った事例紹介となります。
中国とのテレビ会議スムーズに コロナ時代に役立つクラウドサービス
海外拠点とのネットワーク接続にお困りの際は是非弊社にご相談ください。