2024.04.22
生涯現役か?それとも早期退職か!?
「人生100年時代」といわれる中、終身雇用制度がゆらぎ、転職や副業が当たり前になるなど、働き方は大きく変化しています。65歳、70歳まで働ける企業が増える一方、
ミレニアル世代を中心にFIREムーブメントが広がり、早期リタイアを目指す人も増加しています。
生涯現役か、早期退職か、選びとれる選択肢は二つある、と言えるかもしれません。今回は働き方とライフスタイルの関係を紐解いてみたいと思います。
【長く現役を続ける、という幸せ】
日本社会で長らく60歳定年が標準とされてきましたが、2013年の高年齢者雇用安定法の改正により、定年が60歳から65歳へ引き上げられました。
現在は経過措置期間となっていますが、2025年4月から、定年制を採用しているすべての企業で65歳定年制が義務となります。
さらに2021年4月からは「70歳までの定年引上げ」「70歳までの継続雇用制度」などの措置を講ずる努力義務が新設されました。
一方、働く側の意識はどうなっているのでしょうか。
厚生労働省の調査によると、何歳まで働きたいかという質問に対し、「65歳まで」と答えた人が24.9%と最も多く、次いで「70歳まで」が19.4%、「60歳まで」が16.6%となっています。
ちなみに「生涯働き続けたい」は7.8%です。
公的年金だけでは老後資金が心配という問題がある一方で、「働いて頭を使い、体を動かすことで、人生が充実し、心身ともに健康でいられる」といった観点から現役を長く続ける選択をする人もいます。
【早期リタイアする、という幸せ】
Z世代を中心に支持を集めている「FIRE」とは、Financial Independent, Retire Earlyの頭文字をつなげた造語で、経済的に自立することで早期退職の実現を目指し、
退職後は投資の運用益などで生計を立てていくライフスタイルのことです。
早期リタイアをし、自由に暮らすために、どれくらいの資金が必要なのでしょうか。
多くの解説書では「年間支出25年分の資産を年率4%で運用する」という基本ルールが紹介されています。これは、年間生活費の25倍の資産を築き、投資などで年利4%の運用益をあげれば、働かなくても生活費を捻出できるという考え方です。実際には完全に仕事を辞めるのではなく、移住転職で働く環境を変えたり、セミリタイアするということが多いようです。
もちろん、FIRE を実現するには少ないお金で上手に暮らす工夫は欠かせません。FIREは「投資で儲けて働くのをやめること」を求める生き方ではなく、労働に縛られず時間や心のゆとりを追求する人生設計のあり方です。
生涯現役か、早期退職か。いずれにしろ、自分の人生において何を優先させるかを考え、自分で選択することが大切なのかもしれませんね。
どちらの選択にしても現在、お仕事を探されてる方は是非ジョブリンクをご活用ください。