2022.09.19
疎結合のすすめ(その2)
今回も前回に引き続き疎結合のメリットについて考察します。
前回はユーザがカスタマイズ可能な部分との連携での事例でしたが疎結合の考え方はそれ以外でもメリットがあります。
例えばWebサイトでユーザが入力するシステムを考えてみます。
一般的なWebシステムではおおよそ以下の図のような構成になるかと思います。
ここで問題になるのは図のバックエンド処理が非常に時間のかかる処理の場合ユーザへのレスポンスも遅くなるということです。
さらにWebシステムの場合はこの図のユーザが同時に何人と特定できるわけではないので同時アクセス数によってはシステムダウンを伴うような負荷になることもありえます。
そこで以下の図のようなシステムにしてみます。
この場合ユーザのレスポンスはバックエンド処理に影響されず比較的処理の軽いキューへの書込み処理完了でレスポンスが返ります。
さらにバックエンド処理を行うサーバを分離することが出来、サーバの負荷的にもメリットがあります。
このようにユーザとのデータ連携以外の部分でも疎結合での処理で考えるとメリットを享受できる場面が多くあります。
システムを考える上で頭の片隅にでも置いておいてください。
弊社ではシステムのサポートも行っています。
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