2023.08.21
欅坂46に学ぶ組織論
ちょっと古い話題になりますがDocumentary of 欅坂46という欅坂46の発足から解散にいたるまでを追ったドキュメンタリー番組が放送されました。
今回はそのことについて話したいと思います。
知っての通りグループ発足当時彼女たちはこれまで芸能活動の経験もない素人でした。
その中に一人だけ飛びぬけたパフォーマンスを発揮する少女が存在することから物語は始まります。
一人だけ飛びぬけたパフォーマンスを発揮するとはいえ彼女も精神的にも未熟な10代の少女でしかありません。
番組はファンもあまりいない時代(なので責任もない)から大勢のファンが付き、かかわるスタッフも膨大になり徐々に影響が大きくなっていっていく様を描いていきます。
あまりにも急激な変化に彼女たちはついていけずいつしか一人の天才少女に頼るようになっていきます。
自分に重圧がかかっていきそれに耐えることができず少女はもう辞めたいといいます。
他のメンバーたちはパニックに陥りました。
今の状況で彼女に辞められた場合自分たちで果たしてこのグループを存続させていけるのかと。
番組は是が非でも辞められては困るメンバーたちの彼女へのやみくもな説得を描きます。
そこには一人重圧に耐えている少女への思いやりなどなくただただ自分たちの保身しか見えません。
果たして彼女は辞めることを撤回し、グループに残ることを選択しました。
「このままで本当に大丈夫ですか」という言葉を残して。
その後グループは存続していきますが少女は重圧に耐えられず徐々に壊れていきます。
ついには公演中に舞台から転落し大けがを負います。
彼女は辞めざるをえずグループは解散しました。
ここでの教訓はやはり組織運営では常にリスク分散を図らねばならないということです。
組織崩壊につながりかねないリスクは放置することなく多少のデメリットがあっても分散を考えるべきかと思います。